玄米や野菜の防災用缶詰などの製造を手掛けるトーヨーフーズ(千代田区)が「防災月間」中の9月25日、「経堂こども文化食堂」に缶詰のカップケーキを寄付した。商品は「どこでもスイーツ缶 カップケーキシリーズ」の「メープル風味」「チョコ風味」「フルーツMIX」の3種類。缶詰はシングル家庭の子どもたちに届けられた。
同社の瀬川義雄さんは「今、スイーツは災害の現場で必要性が高まっている。甘味の感知や糖分の摂取には被災時のストレスを緩和させる作用があり、缶詰にすることで賞味期限が36カ月となった。缶に生のケーキ生地を入れて密封。缶ごと加熱して中で焼き上げる製法で仕上げており、災害時に不足しがちなカロリーをデザートとして補給できる。おいしく食べながら防災のことを考えるきっかけになってもらえれば」と話す。
缶詰を受け取った母親の一人は「缶詰だけど、チョコにラム酒が利くなどして完成度が高いと感じた。災害に遭って心身共に厳しい時に缶詰を開けるだけでこの味を食べることができるのは素晴らしい。頂く際に防災備蓄のレクチャーを聞き、常日頃から備蓄に気を配る大切さも改めて認識した」と話していた。
同食堂では引き続き、防災食備蓄の必要性について啓発を行っていくという。