全国の大学生が参加する商品企画コンテストでプラン優勝を果たし商品化の権利を得た日本大学商学部(世田谷区砧5)の水野学ゼミの学生チームが6月13日、商品化したグッズの予約販売を始めた。
コンテストは2005(平成17)年に始まった、実際の商品化を目指す大学ゼミ対抗のインターカレッジ「Sカレ(Student Innovation College)」。日大商学部のチームは、昨年12月に行われたオンライン上のコンペで「もらってウレシいクリアシート小物」というテーマで考案した商品でプラン優勝。同チームがクリアシートから作り提案したのは、部屋に出現した虫を触らずに、外に逃すことのできる「むしキャッチリー」という商品。壁や床にいる虫にかぶせて捕らえ、窓や玄関の外に運び、そこで逃す機能が付いている。
販売会社は段ボールケースや美粧ケースを中心に企画・製造・販売を行う美販(大阪府東大阪市)。ネットの「むしキャッチリー」商品ページから予約ができる。
同チームの村上優衣さんは「今回の商品は『防虫』『殺虫』ではなく、虫を逃す『逃虫』市場であると定義し、そのニーズに合った商品を考案したのが認められた。『むしキャッチリー』は、私たちとメーカーだけでなく、実際のユーザーと共に作り上げた商品。商品に同封されている目隠しシールは、試作品をTikTokで投稿した際に『中の虫が見るのが嫌』というユーザーの声からできたもの。虫を逃す時、いつも大変だった人、逃してあげたいけど今まで方法がなくどうしようもなく殺してしまっていた人、一人暮らしで虫が怖いと思う人にも使っていただければ」と呼び掛ける。
「むしキャッチリー以外にも多くの『逃虫』派のための商品が新たに開発され、逃虫市場の商品がどんどん増えていってほしい」とも。
価格は「むしにがす」に掛けて642円。