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経堂で高知の食文化オンラインイベント 手作りの天日塩でカツオのたたきを食べ比べ

オンラインイベントに出演する塩杜氏・田野屋銀像さん

オンラインイベントに出演する塩杜氏・田野屋銀像さん

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 経堂駅北口のイベント酒場「さばのゆ」(世田谷区経堂2)で8月28日、高知県産の天日塩でカツオのたたきを食べ比べるオンラインイベント「まっことうまい!高知おきゃくNight」が開催された。

高知県産の天日塩とカツオのたたき

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 司会進行は、東京銀座の高知県アンテナショップ「まるごと高知」の野戸昌希さん。塩に関する著作があり、ソルトコーディネーターとして活動する青山志穂さん、高知県土佐市で天日塩作りを営む塩杜氏の田野屋銀像さんをゲストに迎え、高知の塩の特徴や魅力を発信した。

 野戸さんは「コロナの影響でリアルイベントは諦めオンラインでの実施となったが、全国の人がパソコン画面の向こうで楽しんでいただけたようで良かった。高知は天日塩の名産地。たくさんの製塩所がある。今回は、南国の陽光を浴びて育てられた4種類の天日塩で、高知名産カツオのたたき食べ比べ、食べる楽しさ、飲む喜びを感じていただけたたのでは」と振り返る。

 参加者は「まるごと高知」から事前に送られた塩と冷凍のカツオのたたきのセットを受け取り、説明書通りに解凍。青山さんによる塩の解説、よりおいしい食べ方などを視聴しながら、各自用意した日本酒などドリンクとのマリアージュを楽しんだ。

 カツオのたたきは四万十町のスーパーハマヤの「龍馬のたたき」、塩は「土佐の塩丸」「海の天日塩あまみ」「天日塩 いごてつ」「釜だきの 海洋深層水 深海の華」「銀象の塩 スタンダード」「銀象の塩 キューブ」が各5グラム。

 「青山さんには、森林面積が84%で山の豊かな養分が川を通じて海に流れ込む高知ならではの自然が塩の品質につながっていること、師弟関係を基本に伝承されていく塩作りの文化などについて分かりやすく解説していただいた。銀像さんには、仁淀川と太平洋の交わる場所でオーダーメードの完全天日塩を作る現場から中継で参加いただいた。塩は、粒の大きさで、口で溶けるスピードが変わり、ナトリウムの成分量でも味が変わる繊細なもの。職人が太陽の力と自分の手だけを頼りに作り分けた塩の違いを青山さんの解説と共に楽しめて良かった。高知の日本酒を用意していただいた参加者が多いのもうれしかった。高知では地域の人が集まった交流を深める宴会を『おきゃく』と言う。コロナの影響で人が集まり、つながることが難しい状況が続いているが、今回は、知的な楽しさもありながらおいしいものを楽しめ、人もつながり、良い反響を頂いた。今後も高知の食の魅力を発信する『おきゃく』イベントを、オンラインを交えて行いたい」とも。

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