経堂城山通りの焼きたてパン店「onka（オンカ）」（世田谷区経堂5、TEL 03-6322-1127）が元日と2日、限定メニュー「フレンチトースト」と「ビーツの入ったキッシュ」を販売する。

フレンチトースト

　店主の下山亜紀子さんは30歳の時に会社を辞め、ベーカリーに転職。ベテランの職人の下での修業を経て、パンづくりの世界に入った。

　下山さんは「そろそろ新型コロナウイルスの影響が2年になる。いつ収束するかわからないし、不安があるが、楽しい一年にしたいと思い、正月営業を思いついた。この年末年始に全国で生乳が大量に廃棄されるというニュースも見た。フレンチトーストにもキッシュにも牛乳をたっぷり使っている。フレンチトーストはバターたっぷりの柔らかい食パンを牛乳や卵を使ったアパレイユにじっくり漬け込み焼いている。販売時にハチミツを一緒にお渡しするので、お好みでかけて召し上がってほしい。キッシュはアパレイユにオーブンでローストしたビーツをくずして混ぜ入れ、玉ねぎやベーコンを詰めて焼き、ピンク色に仕上げている。フレンチトーストはスイーツになるのでおやつに、キッシュは食事と一緒に食べてほしい」と、話す。

　同店は、コロナの影響が出始めた2020年の春から、苦戦する周辺の個人飲食店のテークアウト料理や地方生産者の食材を使った惣菜パンやサンドイッチを作ってきた。

　「コロナは正直、とても大変だが、こんな時だからこそ、経堂かいわい、近隣の店や地方の生産者さんたちとのつながりの大切さに気づけたと思う。これからも、縁があれば、いろいろな食材を使ったメニューを作ってみたい」とも。

　12月31日～1月2日は、10時～15時の短縮営業。1月3日から正月休みとなり、7日に営業再開する。通常の営業時間は10時30分～18時。月曜・火曜定休。マスク着用、アルコール除菌などを徹底。密を避け、ドアを開け換気しながら営業している。時間や休みの変更などはSNSで知らせる。