見る・遊ぶ

下高井戸シネマでアカデミー賞コメディー「コーダ あいのうた」 4週連続上映

「コーダ あいのうた」のポスターと支配人の木下陽香さん

「コーダ あいのうた」のポスターと支配人の木下陽香さん

  • 14

  •  

 京王線・下高井戸駅東口の「下高井戸シネマ」(世田谷区松原3、TEL 03-3328-1008)で4月30日、「コーダ あいのうた」の上映が始まった。タイトルの「コーダ(CODA)」とは「音が聞こえない・音が聞こえにくい親を持つ、音が聞こえる子」の略称。若きシアン・ヘダー監督は、この悩ましい状況をコメディーとして自ら脚本化し作品を仕上げた。

5・6月上映スケジュールの表紙画は「コーダ あいのうた」

[広告]

 米ボストン郊外の漁村で、漁師として海に出るシダー一家。船に乗る父と兄、家を守る母の3人は、共に全く音が聞こえない。娘のルビーだけが音が聞こえて話もできる、いわゆる健聴者で、幼いころから父や兄とともに船に乗り込み、漁師の仕事を手伝っていた。健聴者がいなければ船を出してはいけないという法律があったためだ(今はその法律はなくなった)。

 毎日、明け方から漁の仕事を手伝うルビーには同世代の友達が少なく、やや引っ込み思案になっていた。高校生になり合唱部に入ると、顧問の音楽教師がルビーの歌唱力の豊かさを発見。ボストンにある名門音楽大学バークレーへの進学を勧めるが、家族を手伝わなければならないルビーには決心がつかない。音を認識できない家族も、娘の才能を信じることができない。そこを家族でどう乗り越えていくのかが、この映画の大きなテーマになっている。

 2015年のフランス映画「エール」をリメークした作品で、両親と兄の3人に、実際に音が聞こえない俳優をキャスティングしたのが同作の特徴。トロイ・コッツァー、マーリー・マトリンというベテランの俳優2人は、漁師一家らしい大らかで陽気な人物として描かれ、手話で下ネタを語ったり、発言をためらうような言葉で漁村のお偉方に抗議するような演技でコメディー映画の核の部分を支えている。

 見所は、物語の転機となるシーンで、娘役のエミリア・ジョーンズが往年のポップスを歌う場面。同作は今年の米国アカデミー賞で作品賞、脚色賞、助演男優賞を受賞。元々インディペンデント映画として製作され、サンダンス国際映画祭で史上最多の4冠に輝いたことで注目された。

 上映時間は毎週変わり、同館ホームページで確認できる。5月13日まで2週連続で、同じくアカデミー賞国際映画賞を受賞した「ドライブ・マイ・カー」を再映する。こちらも同じく手話が大きな役割を果たしている作品。

 館内でのマスク着用の徹底、整列時に間隔を空ける、ブランケットの貸し出し休止、消毒液の設置、大声でのおしゃべりの禁止、上映作品の入れ替えごとに換気の実施、発熱や咳(せき)など体調不良の人の入館禁止など、観客とスタッフの感染症予防対策を徹底して営業している。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース