東京農業大学(世田谷区桜丘1)が11月7日、運営するユーチューブチャンネルの番組「総合農学最前線!ハカセのテイゲン」で、各地で大きな問題となっている「クマ被害」に関する提言を行った。
出演は、同大地域環境科学部・森林総合科学科教授の山崎晃司さん。日本におけるクマ研究の第一人者として知られ、国内外のクマ生息地での豊富なフィールドワーク体験、論文や著作も多い山崎さんは、クマ被害が増えている理由、日本の森林に起きていること、クマ被害への対策方法、実際に出会ってしまった時の行動、人間はクマとどのように向き合っていけばいいのか、などについて語っている。
同大企画広報室の金原俊明さんは「この番組は、実学主義を掲げる当大が『総合農学』をテーマに幅広い分野で培った研究力により世の中の課題を解決するため、その時々の課題に関する専門の『農学博士』が意見を述べる内容。今回は、毎日のように被害が報道されている『クマ被害』について、状況が改善されるようにとの思いがあり、山崎教授に登場していただいた」と経緯を話す。
同大では今後も、さまざまな社会課題の解決のため、配信を通じて専門家による提言を行っていくという。