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豪徳寺のセレクトショップ「ニエンテ」がキャップをプロデュース 廃棄予定の織物使う

店頭でプロデュースしたキャップを被る見城ダビデさん

店頭でプロデュースしたキャップを被る見城ダビデさん

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 小田急線豪徳寺駅から徒歩5分の場所にあるセレクトショップ「niente(ニエンテ)」(世田谷区赤堤2、TEL 03-6379-1705)が廃棄されかけた織物を材料に使ったベースボールキャップをプロデュースし、10月28日に店頭での販売を始めてから10日がたった。

店内のベースボールキャップ売り場

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 店主の見城ダビデさんは「当店は4年前から『ものごとの見方を変えると、日常がちょっとおもしろくなる』をテーマに、こだわりの自転車やスニーカーなどのプロダクトを通して、日常の中に潜む『面白み』を見つけたり、些細なことがもっと楽しくなるような『きっかけ』を届けられたりできればと思い営業している。さまざまなものづくりの現場で価値がないとされてしまった素材や廃材を捨てずに利用した、アップサイクルなオリジナルプロダクトの展開も続けており、今回のベースボールキャップも、その活動の一環で生まれた商品」と話す。

 ベースボールキャップの材料は、播州織で有名な織物の産地、兵庫県西脇市で織られた国産の生地。余剰在庫として廃棄されかけていた未利用生地の情報を聞きつけた見城さんが材料として買い取り、商品開発につなげた。

 「今回、色はネイビー杢(もく)、ワインレッド杢、チャコール杢の3色展開。濃いめの3色だが、杢ならではの柔らかい雰囲気がある。鍔(つば)は短めで帽子の深さはやや浅めに。調節ベルトには、ギボシと本革を使用。スリットを設けてベルトの端が余らないようにするなど、自分の希望を盛り込み、すてきな生地が捨てられることなく新しい価値あるものになり感慨深い。頭の小さい方にも似合うよう、若干小さめな作りになっているのも今の時代に合っているのでは」

 価格は6,380円。同店以外の取扱店はホームページとSNSで確認できる。

 「捨てられそうになっている良いものを生かして、価値のあるアップサイクルなオリジナルプロダクトづくりを行うことを『レスキュー』と呼んでいる。これからもさまざまな素材をレスキューして、『世の中に埋もれている価値を自分なりに見出す面白さ』を提案していきたい」とも。

 営業時間は、平日=12時~19時、土曜・日曜・祝日=10時~17時。火曜・水曜定休。

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