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経堂こども文化食堂がチャリティー演芸会 オンライン落語会も

三味線を演奏する桂小すみさん

三味線を演奏する桂小すみさん

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 経堂の居酒屋常連客による寄付とボランティアが中心となって運営している「経堂こども文化食堂」が11月22日、経堂駅北口のイベント酒場「さばのゆ」で恒例の「浅田飴『声』でつながる演芸会」を行った。

尺八の構造について説明する桂小すみさん

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 経堂を拠点として、2016(平成28)年2月に始まり、今年で8年目となる活動は、「ただ食べるだけでなく、地域のつながりを知ることと、文化体験も大切」という方針を掲げ、個人経営の飲食店や文化教室、商店街の施設などを利用して、落語や朗読などのライブ鑑賞、陶芸や書道、将棋などを体験する機会を提供してきた。

 2020年4月以降はコロナ禍の影響により、密を避けるためリアルイベントの機会を減らし、宅配便で発送するフードシェア中心の活動になった。落語体験は、2017(平成29)年から、浅田飴が神田明神で開く春風亭昇太さんの独演会に経堂こども文化食堂のシングル家庭の親子を無料招待する活動を行ってきたが、2020年から同社の協力を得てオンライン配信の仕組みを導入。「さばのゆ」をスタジオとして、課金制のオンライン配信落語会「浅田飴『声』でつながる演芸会」を実施。収益の一部でフードシェア活動を行うと同時に、全国の子ども食堂・無料塾の参加者は無料視聴に招待している。

 今回の出演者は、音曲師の桂小すみさん。三味線に合わせた伊勢音頭、都々逸をベースにしたオリジナル組曲「隅田川」、尺八の演奏など約1時間の芸を披露して、集まった30人の観客を笑わせた。全国の子ども食堂の参加者もオンライン配信を通じて楽しんだ。

 これから年末にかけて、売り上げの一部を利用して、「地球の子供食堂と宿題Cafe」(新潟県新潟市)や「上高田みんなの食堂」「ぬまぶくろワイワイ食堂」(中野区)などに、缶詰、湯を注ぐと食べられるアルファ化米、スイーツ、図書カードなどを寄贈する。

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