
世田谷文学館(世田谷区南烏山1)で4月12日、開業30周年を記念した展覧会「士郎正宗の世界展~『攻殻機動隊』と創造の軌跡~」が始まった。
同館は「人間の生きる力、すなわち想像力と創造力の源となる文学は、あらゆるジャンルに偏在している」という信念の下、1995(平成7)年の開館以来、文学を軸に、美術、漫画、イラスト、映像、音楽など他の芸術ジャンルを横断するテーマに積極的に取り組んできた。これまで取り組んできた漫画、SF展示の集大成として同展を企画したという。
サブタイトルにある「攻殻機動隊」は1989(平成元)年に士郎正宗さんが連載を始めた代表作。当時はまだ世に浸透していなかった先端技術を独自の感覚で取り入れた、情報化社会を予見しているかのような世界観が多くの人を魅了した。
同展では「攻殻機動隊」「ブラックマジック」「アップルシード」「ドミニオン」「仙術超攻殻ORION」の漫画原稿340点弱(アナログ原稿約220点、デジタル原稿約120点)のほか、愛用品(作業道具・画材)約30点や蔵書約60冊も展示。士郎さんのコメントと共に「パーソナルな部分にも迫る」という。
ミュージアムショップでは、同展オリジナルグッズも販売。Tシャツ(11種類、5,500円)、ポスター(5種類、1,100円)、メモ帳(3種類、880円)など。
開館時間は10時~18時(最終入館は17時30分)。月曜ほか休館。チケットは、一般=1,500円ほか。8月17日まで。