
「第50回愛馬の日」が9月23日、馬事公苑(世田谷区上用賀2)で開催された。
同イベントは日本中央競馬会(JRA)が秋分の日を「愛馬の日」と定め、1968(昭和43)年から各地の伝統的な馬事芸能などを披露している催し。
屋外のメインアリーナではパレードやレプリーズを行った。警視庁騎馬隊によるレプリーズでは、多数の観客が見守る中、「スターウォーズ」の音楽に合わせて、8組の人馬が統制の取れた演技を披露した。
会場奥のサクラスクエアでは、伝統馬事芸能の一つである「打毬(だきゅう)」を行った。打毬とは、騎馬に乗った選手が「毬杖(きゅうじょう)」を持ち、地面に置かれた自組の色の「平毬(ひらまり)」をすくって「毬門(きゅうもん)」と呼ばれるゴールに入れるチーム戦の競技。最初は相手の妨害が禁止されており、自軍の平毬を一定数ゴールに入れると、決勝の「揚毬(あげだま)」が登場し、これを最初にゴールに入れた組が勝利となる。
同時に体験乗馬などの参加型イベントも多数行われ、飲食や乗馬グッズを販売する店も出店。小さな子どもを連れた家族連れも多く見られた。過ごしやすい気候だったため、芝生広場にシートを敷いて、くつろぐ人も多かった。
近隣在住の男性の来場者は「今回、打毬を初めて見たが、ルールを理解するにつれて、その面白みが分かった。乗馬をしながら、小さい毬をゴールに入れるのはすごい技術」と話していた。