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経堂西通り「はるばるてい」が営業再開 元スタッフと常連客有志らの協力で

はるばるていの店内。カウンター奥にエドウィーナさん(左)と北村久美子さん(右)

はるばるていの店内。カウンター奥にエドウィーナさん(左)と北村久美子さん(右)

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 2月に店主・大田早苗さんが急逝したため休業していた経堂西通りのラーメン店「はるばるてい」が、大田さんの妻でファッションデザイナーのエドウィーナさんと同店元スタッフの北村久美子さん、常連客有志の協力で営業を再開してから1カ月がたった。

はるばるてい外観

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 同店の創業は1986(昭和61)年。当時は珍しかった煮干し、昆布、かつお節の和風だしをベースとした支那そばの店として営業を始めたが、豚と鶏をオーブンでローストした2種類のチャーシュー、つまみの種類も多く、ビールや日本酒、「ミロ」「ダリ」「ピカソ」と言った有名アーティストの名前を冠した焼酎のカクテルなどもあり、幅広い酒場メニューも特徴だった。

 北村さんは「大田さんは世界中を旅した経験がある人で、その自由な人柄と料理のセンスに引かれて多くの常連が集まった。私も初めは、この店と大田さんのファンだったが、2012(平成24)年から5年間、スタッフとして働き、2017(平成29)年に沖縄に移住してからも何度か戻って厨房に入った。早苗さんが旅立った後、多くの常連さんが店の前にメッセージを寄せたが、それを見て、改めてどれほど多くの人に愛されていたかを思い感動した。そんなお店をこのままなくしてはいけないという思いで、この店を再開させた」と話す。

 メニューは以前と変わらない。料理は「支那そば」(750円)、「香麺」「ワンタン麺」(以上1,000円)、「ネギワンタン」(500円)、「キュウリ」(300円)など。ドリンクは、「ハートランド(中瓶)」、日本酒(以上600円)、カクテル(600円~)など。

 「この店のカウンターで顔見知りのお客さまの笑顔と再会できたことが素晴らしい。個人的にも客として通っていた頃から、この店ですてきな地元の人たちとの出会いや楽しい語らいが数えきれないほどあった。カウンター8席の小さな店だが、こうした横丁の個人店の文化は守っていきたい」とも。

 営業時間は15時~22時(夏期は16時30分~)。日曜・月曜・火曜定休。

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