学ぶ・知る

経堂五丁目特別保護区、恒例・春の一般開放 見どころはコブシとモクレン

経堂五丁目特別保護区の風景

経堂五丁目特別保護区の風景

  • 9

  •  

 毎年春と秋に行っている「経堂五丁目特別保護区」(世田谷区経堂5)の春の一般開放が今年も3月15日・16日、22日・23日、29日・30日の6日間、行われている。

ダイダラボッチの池

[広告]

 世田谷区には4カ所の特別保護区があり、「経堂五丁目特別保護区」もその一つ。一般財団法人「世田谷トラストまちづくり」(以下、世田谷トラスト)と地域のボランティアが協力して同保護区の自然環境を保全している。広さは1817平方メートル。「ダイダラボッチの池」という湧水の池があるのが特徴。

 この季節の見どころは、コブシとモクレン。コブシはその実の形が、拳(こぶし)に似ていることからその名が付いた。モクレンは花が紫色であることからシモクレン(紫木蓮)とも呼ばれている。その他の草花についても、実際に特別保護区の維持に関わってきたボランティアが、園内に解説プレートを設置して解説も行う。

 近隣在住の来園者は「よく見ると足元にスミレが咲いているなど、桜のような分かりやすい花だけではなく、いつもは気にも留めないような花をじっくり見ることができた。ボランティアの方が積極的に細やかな気付きを与えてくれるので、自分でも探そうという気になる」と話していた。

 同日、「深沢八丁目無原罪特別保護区」(深沢8)でも一般開放が行われる。広さは3000平方メートル。こちらも経堂五丁目同様、湧水の池がある自然豊かな場所で、2つの特別保護区は3キロほど離れているが、一日のうちに回ることもできる。

 どちらも池を囲む土地そのものは個人所有の庭園だが、世田谷区が特別保護区に指定し、一般開放と樹木剪定(せんてい)などの管理の支援を世田谷トラストに委託している。

 開放時間は10時~16時。いずれも入場料や事前予約は不要。駐車場や駐輪場は併設していない。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース