定額制の海鮮料理店「池袋 ゑび車」(世田谷区桜丘2、03-6413-7518)が千歳船橋駅前にオープンして、5月1日で1カ月がたつ。席数は、カウンター7席、テーブル6席の計13席。
1人8,800円の定額制で、その日の仕入れを元に黒板に書き出されたメニューから好きなものを好きな順で注文できる。1度の注文は3品までで、食べ残しは厳禁、同じメニューの注文は2回目から有料というルールの下、ハマグリ、サザエ、車エビ、キンキなどの食材もそろえる。経営するフィッシュウェル社長の日柴喜聡(ひしき・さとし)さんは「これだけ頂ければ逆算していい素材が仕入れられる、という逆転の発想で定額制を始めた」と話す。
ドリンクは、生ビール(800円)、レモンサワー、緑茶ハイ(以上800円)、日本酒は楯野川(1,500円)、日高見(1,200円)などをそろえ、ワインもグラス・ボトルで用意する。ノンアルコールドリンクも10種類以上をそろえる。飲み放題も5,500円で付けることができる。
日柴喜さんは異業種での勤務を経て、父が営む居酒屋を手伝う中で飲食の世界へ転身。吉祥寺の居酒屋「魚真吉祥寺店」(武蔵野市)に自ら飛び込みで入社し、約12年勤め、最終的には取締役・総店長まで務めた後、15年前に独立。現在は「魚まみれ眞吉」4店舗をはじめ、すし店やすし居酒屋など複数業態を展開している。同店は同グループにとっても新業態となり、元スタッフ・中静さんとの共同経営という形を取る。
店名「ゑび車」は、池袋で約50年続く老舗のあんこう鍋専門店に由来。日柴喜さんは同店で数カ月修業し、アンコウを複数のみそで仕立てる独自の鍋を習得。「老舗の名もレシピも残していきたい」という思いから、千歳船橋の地にあえて「池袋」の冠を付けて屋号を引き継いだ。「今シーズンのあんこう鍋はそろそろ終了」とのことだが、スタッフとして勤務する82歳の日柴喜さんの母が作る漬物や自ら採ってきたタケノコなども人気だと言う。
「父が亡くなり、自分は父の店を継ぐことができなかったので、いい老舗を残したいという思いは強い。今回のような事業承継を今後もやっていきたい。ただ、名前をもらうだけじゃ駄目で、味やイズムもしっかり残したい」とも。
営業時間は16時~22時。完全予約制。