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経堂「魚粋」が5周年 海鮮のさかなと「あてまき」と日本酒のマリアージュ提案

店主の橋本学さん

店主の橋本学さん

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 経堂・農大通りにある海鮮がメインの居酒屋「魚粋」(世田谷区経堂1、TEL 03-6751-1450)が6月1日で5周年を迎えた。

魚粋の外観

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 店主の橋本学さんは福島県郡山市出身。地元の高校を卒業後、陸上自衛官になり福島市の駐屯地に勤務。各種免許取得後、一任期満了で退職後に上京し、経堂で暮らし始めた。整体の専門学校で資格取得後、整体師として働いていた時、経堂すずらん通りにあった1982(昭和57)年創業の老舗「赤提灯(ちょうちん) 太郎」(2017(平成29)年に閉店、跡を「酒と味 ソウコウ」が継ぐ)店主・満留さんの長男・秀人さんと出会い、秀人さんが当時働いていた経堂を本拠とする「魚真」グループに入社。同グループには15年間勤務。最後の5年は、飲食部門の取締役として10店舗の飲食店の経営に携わった。

 橋本さんは「入社当時の勤務地は渋谷店だったが、原宿、下北沢、乃木坂、銀座などで勤務して、都心の飲食事情を知ることができた。乃木坂店は立ち上げから携わり、その後、店長になった。取締役に就任してからは、仕入れや営業、スタッフの育成、渉外担当など経営全般を体験。退職後、1年かけて今の店と出合った。決まった時は、知り合いの店にすぐに報告とあいさつに行かせてもらった。既に先輩や後輩が店を出しているエリアだったが、胸を借りるつもりで激戦区である経堂に飛び込むような気持ちだった」と振り返る。

 料理メニューは、「刺し身盛り合わせ1人前」(1,100円)、酒の「あて」になるようなネタをシャリとのりで細巻きにした「あてまき」(420円~700円)、「あてまき」には、「鯛(たい)わた酒盗巻き」「筋子巻き」「ネギトロとエシャレット巻き」などに加え、旬の魚介や野菜を使った酒肴(しゅこう)や料理を日替わりでそろえる。

 ドリンクメニューは、生ビール(630円)のほか、日本酒(550円~)は常時12種類ほど。出身県である福島の地酒も日替わりで用意する。

 「経堂は、上京してからずっと住んでおり22年目になる。所帯を持ち、3人の子どもは地元の公立の学校に通っているので、生活する中でいろいろな地域密着の関係性が生まれてきた。店を5年営む中、経堂の街が人のつながりを大切にする温かい場所だと改めて思った。コロナは今も大変だが、お客さま、スタッフ、仕入れで世話になる業者の方、同業の先輩や後輩、街の人たちに支えられていることを強く実感する。6年目以降も感謝の気持ちを忘れずに精進し、頑張って長く店を続けていきたい」とも。

  営業時間は17時~24時(日曜・祝日は23時まで)。不定休。マスク着用、アルコール除菌などを徹底、ドアを開け換気しながら営業している。

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