食べる

経堂に豚骨ラーメン「ウチデノコヅチ」 店主は本場福岡・八女出身

「ウチデノコヅチ」の「ラーメン」(850円)

「ウチデノコヅチ」の「ラーメン」(850円)

  • 801

  •  

 経堂駅北口に6月11日、ラーメン店「ウチデノコヅチ」がオープンした。

「ウチデノコヅチ」の店主・樋口直樹さん

[広告]

 店主の樋口直樹さんは福岡県八女市出身。県立八女高校時代にバンド活動を始め、音楽が盛んでミュージシャン多数を輩出した隣の久留米市のライブハウスや文化街などで10代の青春を過ごした。

 ミュージシャンを目指して上京後、録音スタジオなど音楽施設の多い経堂に移り住む。さまざまな職業を転々とするうち飲食業に興味を持ち、経堂西通りの「ビストロ一平」(現在は閉店)でアルバイトし、2010(平成22)年、近くのイベント酒場「さばのゆ」で週2~3日、店舗内店舗「直樹らーめん」を始めた。

 樋口さんは「実家が梨を中心とした農家なので、子どものころから農作業を手伝い食に興味があった。高校になると、学校の帰りに地元のおじちゃんとおばちゃんが切り盛りするラーメン屋に入りびたり、とにかくラーメンが好きになり、久留米や博多にも食べに行った。なので、20代後半になり飲食業に関心が向いた時、いつかラーメン屋をやりたいという気持ちがあった」と振り返る。 

 「直樹らーめん」と平行して、世田谷区内のラーメン店で昼間のアルバイトを始め、1年後、店長になった。スープやチャーシューなどの仕込み、製麺機を使った麺打ち、1日200人を超える客へのラーメンの提供と接客を経験。今年2月に独立して開業準備に入った。

 「店舗が決まってこれからというタイミングでのコロナだった。でも、15年ほど通う経堂の飲み屋の人たちやカウンターで知り合った大勢のお客さんに応援されて、とにかくうまいラーメンを作ろうと思った。麺やスープの試行錯誤中はプレッシャーもあったが、妻と3歳の長男が店に顔を出してくれ優しい笑顔に癒やされながら、僕が高校時代に食べた素朴な豚骨ラーメンをベースにした今のかたちに行き着いた」

 メニューは「ラーメン」(850円)、「つけ麺」(950円)。豚のせ(=チャーシュー、250円)、味付卵、薬味ネギ、のり(以上100円)などのトッピング、白ごはん(150円)、チャーシューごはん(350円)などもある。

 おつまみメニューとしては、チャーシュー(500円)、牛軟骨の煮込みパイカ(450円)、紅ショウガを練りこんだ「紅つくね」(300円)などがあり、ドリンクは、ビール大瓶(700円)、ハイボール、レモンサワー、抹茶ハイ(以上450円)など。

 オープン初日に訪れた樋口さんと15年来の飲み仲間の男性は「スープは素朴でコクがある。もっちりした三河屋製麺の平打ち麺は相性がいい。彼の故郷が豚骨ラーメン発祥の地、久留米の隣と聞いて納得がいった。紅つくねに店のロゴの焼印があるのもかわいいし、玉ネギみじん切りがサッパリしてバランスを整えてくれる。今度は、つまみながら飲んで、ラーメン小で締めようと思う」と話す。

 席数はカウンター16席と6人掛けテーブル2卓、2人掛け1卓の合計30席だが、当面は席数を8席とする。

営業時間は11時30分~14時30分、18時~22時。日曜定休。3密回避、マスク着用、アルコール除菌などを徹底。オープン当初は、ごはん類の提供はしない。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース