千歳船橋駅前の立ち食いそば店「八兆」(世田谷区船橋1)が7月21日の「土用の丑」の日から今年も、カニカマ製造で知られる「スギヨ」(石川県七尾市)のうなぎかば焼き風かまぼこ「うな蒲ちゃん」を使った「冷やしうな蒲ちゃんそばズワイカニカマと夏野菜のミルフィーユ仕立て」の提供を始めた。
おかみの生田麻衣子さんは「2年前からスギヨさんのカニそっくりのカニカマの天ぷらを揚げているのがきっかけで『うな蒲ちゃん』を知った。ウナギの骨っぽい食感や裏側の皮まで再現していて面白い。丸く切り抜いた山芋やキュウリなどの野菜と『うな蒲ちゃん』とカニカマを重ねて、間にニンニクスライスを仕込み、スタミナがつくようにした」とほほ笑む。
八兆は創業36年。2016(平成28)年、高齢になった先代夫婦が店を閉めようとした際、めいの生田さんが飲食業界経験のある夫と継ぐことに。立ち食いそば店の営業は初めてだったが二人三脚で乗り切り、近隣の店や全国の産地とのコラボメニュー開発など、新しい試みにもチャレンジするようになった。
「手間が掛かるので1日5食ほどの提供予定だが、コロナで大変な今、こういう遊び心のあるメニューも楽しんでいただければ」とも。
メニュー提供は21日~25日の5日間。営業時間は7時~15時(土曜は9時~、麺が無くなり次第終了)。日曜・祝日定休。カウンターは席数を減らし、隣客との間にアクリル板を設置。マスク着用、アルコール除菌などを徹底。密を避け、ドアを開け換気しながら営業している。