![「経堂みんなの書道教室」の指導風景](https://images.keizai.biz/kyodo_keizai/headline/1597920016_photo.jpg)
陶芸教室「まだん陶房」(世田谷区宮坂3、TEL 03-3428-8044)を間借りして行う「経堂みんなの書道教室」が8月から、書道教室の回数を月2回から月4回の倍に増やした。
3月から5月まで休止していた同教室は6月に再開。密を避け、マスク着用、アルコール除菌などを徹底、ドアを開け換気しながら授業を行うようになったが、同時に希望者が増え始めた。
主宰の鈴木真衣子さんは「休止中はオンラインを交えて通信教育による指導を継続していた。6月から細心の注意を払いながら教室を行うことにしたが、生徒が戻ってくるかどうか不安だった。再開してみると幅広い世代から書道を始めたいという要望が予想以上にあり、授業の回数を増やすことになり驚いている」と経緯について話す。
「聞いてみると、書道をすると気持ちが落ち着くという生徒が多い。姿勢を正して文字を書くと嫌なことやストレスを忘れられるのは私も同感。墨の香りに癒やされるという声も多い。コロナがいつ収束するか見えない中、暗いニュースが多く、不安も高まっているように思うが、書道が心の安定につながるのはうれしい」
教室では、毛筆以外に鉛筆、万年筆の課題も用意する。文字を習う前の未就学児でも、奈良の老舗書道用品メーカー「墨運堂」が開発した文具「ゆび筆」や「みずがき半紙」などを使って書道の楽しさを「感じる」授業も行う。
「書道に興味を持ち『パソコンの文字ではなく自分の手で美しいメニューを書いた方がお客さんに思いが伝わる』という飲食店勤務の人も増えている。いま飲食業界も売り上げの減少が大変だが、書道が役に立てるのなら頑張りたい」とも。
授業は毎月第1・3木曜に第2・4水曜が加わり(祝日の場合、変更あり)、時間は14時~17時。1回の謝礼は、お試し=500円~、学生=2,000円~、大人=2,500円~。