テレビ番組や広告にユニークな動きをする紙製の作品を提供するアーティストの石井希さんが12月24日~1月17日、経堂の陶芸教室「まだん陶房」(世田谷区宮坂3)で作品の展示会を開いた。
石井さんは15年前から、「ペーパーからくり」作家として活動。全国各地の展示会やカンボジアやラオスなど海外での展示とワークショップなどのイベントに参加。2019年8月には、岐阜県美濃市の美濃和紙の里会館で個展を開催。300平方メートルの会場を大小の作品で埋め尽くした。
展示したのは振り子で動く船の壁飾りや、クルッと回すとコーヒーがカフェラテになるカップなどの作品。いずれも自分で作って楽しむことができる「ペーパーからくり」キットとして販売した。
石井さんは「思い掛けない動きに驚いたり、その動きに笑ったりして楽しんでもらえてうれしかった。展示を見て『ペーパーからくり』に興味を持ってくれた人も多い。家で過ごす時間が増えたので、からくり工作で楽しく過ごしてもらえたら」と振り返る。
「新型コロナウイルスの影響で昨年3月から上海での個展の予定など国内外のイベントが中止になった。それでも何かしなければと、 からくりアイコンのワークショップを始め、出前工作教室にも取り組んだ。最近ではオンライン化も始め、リモートでもユニークな作品が生まれて驚いている」とも。
リモートのワークショップは今後も続けるという。