経堂の和光小学校(世田谷区桜2)で1月25日、地元の落語家・春風亭柳好さんが落語のワークショップを行った。
落語に取り組んだのは5年生児童。柳好さんに扇子や手拭いの使い方を教えてもらい、多くの児童が小ばなしに挑戦し、それを見た柳好さんがアドバイスした。柳好さんが落語「牛ほめ」と小ばなしを児童の前で演じると児童らは爆笑。「技術や表現方法にビックリした」などの声が聞かれた。
授業後は次のような感想が寄せられた。「私は生で落語を聞くのは初めてでした。とても面白く、腹を抱えて笑いました。でも、私は疑問が湧きました。一回聞いたことがあるのに、なぜこんなに面白かったのだろう?ということです。大抵の話は絵本で知っていたのですが、知らなかった話のように面白かったです」
「さすがでした。僕たちが同じことをしても、あんなに面白くはできないです。言葉の太さを変えたり、女の人や男の人の声をどっちでもできたりですごかったです。正座して動けない中で、目線などで動いているように見せている演技力などを見て、たくさん努力して身につけた技なんだと伝わってきました」
柳好さんは「和光小は昔から落語を国語の授業に取り入れてるが、今回は70人くらいの子どもたちが落語を真剣に聴いてくれた。やはり生の芸というところに反応してくれたのでは。ものすごく興味を持ってくれてうれしかった」と手応えを話す。
授業は密を避け、マスク着用、アルコール消毒、換気の注意など、感染対策を取りながら行われた。