経堂城山通りの焼きたてパン店「onka(オンカ)」(世田谷区経堂5、TEL 03-6322-1127)が3月11日、宮城県石巻市の水産加工会社「木の屋石巻水産」の「金華さば水煮」缶とのコラボサンドイッチを販売した。
木の屋石巻水産は、2011(平成23)年3月11日の東日本大震災による津波で壊滅的な被害を受けた後、経堂の個人飲食店主たちが始めた工場跡地に埋まった泥まみれの缶詰を洗って義援金と交換する支援活動がきっかけで復興。2013(平成25)年に工場を再建。2015(平成27)年に震災前の売り上げを復活。地元出身者の雇用を積極的に続けている。
店長の下山亜紀子さんは「以前、お台場で開催された『みちのくフェス』という復興支援イベントに誘われて参加したのをきっかけに木の屋さんを知った。その後、被災地にお金を回すために缶詰を取り寄せ、サバサンドを出していた時期がある。震災から10年の今年、また、このおいしいサバ缶でサンドイッチを作ることができてうれしい」とサバ缶との縁について話す。
11日は「金華さば水煮」を和風のリエット風にアレンジ。軽くオーブンでローストしてジューシーになったサバに、しょうゆやマスタード、ハーブなどを混ぜ、菜の花とピンクペッパーをトッピングしている。
「本日のサバサンドは昼過ぎに売り切れてしまったが、12日と13日は、また別のサバサンドを作りたい。思いを寄せることしかできないが、これからも被災地との関わりの中で何かできることを考えていきたい」とも。
営業時間は10時30分~17時。月曜・火曜定休。マスク着用、アルコール除菌などを徹底。密を避け、ドアを開け換気しながら営業している。時間や休みの変更などはSNSで告知する。