経堂農大通りの創作料理バル「マホラ食堂」(世田谷区経堂1、TEL 03-6875-9295)2階スペースで11月30日、瀬戸内海に浮かぶ広島県呉市倉橋島のご当地グルメ「お宝フリット」の試食会が行われた。
倉橋島の魚と野菜のフリットを眺める参加者。右から二人目・広島カープ法被姿が山根さん
主催したのは広島の魅力を伝える活動を続ける山根かおりさん。倉橋島産の魚や野菜をちりめんじゃこの燻製粉を混ぜた衣で揚げるメニューの紹介を行い、参加者8人が舌鼓を打った食材は全て島内の旅館「シーサイド桂ケ浜荘」を営む天本雅也さんから送られたもの。
山根さんは「このフリットは島の漁港に揚がるもののサイズや魚種の関係で市場に流通せず廃棄されてしまうことが多い未利用魚が材料。野菜も人口が少ない島の人たちが食べきれないものを使うため、フードロスの問題を解決しながらグルメの目玉を作る取り組み」と説明する。
参加者からは「ちりめんじゃこの薫製粉が入っているので、だしの深みも感じて面白かった。薫製の香りはお酒にも合う」との声が聞かれた。
山根さんは今後、倉橋島の生産者と東京の飲食店をつなぎ、同メニューを広める活動を続ける。