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経堂で三陸産ホヤの唐揚げイベント 愛知のしょうゆメーカーも参加

ホヤの唐揚げと「足助仕込三河しろたまり」、右上はホヤの刺身

ホヤの唐揚げと「足助仕込三河しろたまり」、右上はホヤの刺身

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 東日本大震災以降、韓国への輸出がなくなり、毎年大量の廃棄を続けている三陸のホヤの国内需要を増やそうと新しい食べ方を提案するイベント「しろたまりホヤホヤナイト」が1月21日、経堂駅北口「さばのゆ」(世田谷区経堂2)で開催され、メーカー3社が参加した。

左から日東醸造の蜷川洋一社長、ほやほや屋の佐藤文行社長、イベントを企画した土岐山協子さん、博水社の田中秀子社長

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 ホヤは宮城県塩釜市の「ほやほや屋」が提供。唐揚げをメインに、刺し身、しゃぶしゃぶ、ホヤを練りこんだパスタなどをビュッフェスタイルで並べ、14人の参加者が舌鼓を打った。

 登壇した社長の佐藤文行さんは「うちのホヤは最も肉厚でおいしい梅雨の時期のホヤを下処理して冷凍している。流水解凍で簡単に使えて、臭みは全くない。調理法としてはホヤの唐揚げがお薦め。味と食感も良いが、鶏の唐揚げと比べてカロリーや脂質、コレステロール値が4分の1程度と低く、鉄分と亜鉛、EPA、DHE、ミネラル分などが豊富な健康志向の食材」と、ホヤの特徴をアピールする。

 ホヤを食べる調味料として用意したのは、愛知県の白しょうゆ「足助仕込三河しろたまり」。愛知県産小麦と伊豆大島の伝統海塩「海の精」を原料に同県豊田市の山あいにある小学校校舎跡を利用した工房の木のたるで天然醸造したもの。

 製造元の日東醸造(愛知県碧南市)の蜷川洋一社長は「廃校の井戸からおいしい水が湧き出ていたので、ここで作ろうと決めた。大豆を使わないため法律上は『しょうゆ』を名乗れないが、製造方法は『白しょうゆ』と全く同じ。全素材が非遺伝子組み換え、化学調味料・保存料は使っていない。他の調味料とけんかをしないのが特徴で、味を決める際に使うという料理人の声を耳にする。ほかに合うと思うのが納豆」と話す。

 3社目は「ハイサワー」などの割材で知られる博水社(目黒区)。田中秀子社長がアルコール飲料「ハイサワーレモン」缶を振る舞うと、「レモンの爽やかさがホヤの唐揚げにピッタリ」という参加者の感想も聞かれた。

 ほやほや屋の佐藤さんは「三陸の漁業の復興のためにも、このようなイベントを全国で続けていきたい」と言う。

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