経堂の個人飲食店が支援して運営する「経堂こども文化食堂」に10月18日、大阪の和菓子メーカー「みどり製菓」からハロウィーン用の半生ゼリー菓子詰め合わせ「ハッピーアマビエハロウィーン」が届き、子ども食堂やフードシェアを利用するシングルマザー家庭に配布された。同商品はハロウィーンのシンボルであるカボチャのお化けのほか、コロナ禍に注目を集める妖怪アマビエなど5個の菓子をセットにしたもの。
同社の翠(みどり)大輔さんは「新型コロナウイルスの影響がここまで長引くとは思っていなかった。弊社の周辺を見渡しても、廃業する店もあり、なかなか状況は厳しい。しかし、こんな時でも子どもたちには幸せな気分になってほしいと思い、今回のセットを作り、ご縁のある所に送っている。経堂は昨年イベントで訪れた場所。以前も子ども食堂にお菓子を送ったことがあり、ハロウィーンも楽しんでほしいと送ることにした」と経緯を話す。
受け取った母親の一人は「今年はコロナのおかげで、8月も夏休みらしいことをしてやれず、秋になっても行楽に出掛けるのも難しいと思っていたが、頂いたお菓子を見て小2の娘が喜び、テンションが上がったので助かった。しばらく食べずに飾っておきたい」と感謝の気持ちを表す。
同社は2018年、わらび餅とカステラを掛け合わせ「笑かす」という言葉を商品名にした「みすたぁわらかす」を発売し、大阪府から「大阪産(おおさかもん)」に認定されるなど、ユーモラスな取り組みを続けてきた。
翠さんは「いろいろなイベントが自粛される中、昔ながらのお菓子で子どもたちのテンションが上がったと聞いてうれしくなった。今、アマビエに続く新しい妖怪のお菓子なども開発している。笑顔になる子どもたちが一人でも増えてほしい」とも。