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経堂の居酒屋「あさひや」を追ったドキュメンタリー上映 元常連客も鑑賞

「あさひや」の外観

「あさひや」の外観

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 経堂を拠点にドキュメンタリー作品を作る映像製作会社「ビックリ・バン」(世田谷区桜上水2)が8月1日、1998(平成10)年に制作した居酒屋「あさひや」のドキュメンタリー映像の上映会を経堂駅北口のイベント酒場「さばのゆ」(経堂2)で行った。

ドキュメンタリー映画「東京夫婦善哉」のチラシ

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 1953(昭和28)年から1998(平成10)年まで45年間にわたって営業を続けた「あさひや」は、経堂駅北口からすぐの路地にあり、小田急線沿線住人にも愛された。安価な酒と焼き鳥などのつまみ、店主・横田保義さんの人柄を慕って、仕事帰りのサラリーマン客、東京農業大学の学生などでにぎわい、俳優の森繁久彌さんや写真家の浅井慎平さんなどの有名人も訪れた「伝説の居酒屋」として、経堂かいわいでは今も語り継がれている。

 同社プロデューサーの馬場民子さんは「私も地元の仲間とあさひやに通って、いろんな人たちと出会い、飲みながら楽しい時間を過ごした。この作品『東京赤ちょうちん物語』は、テレビ東京の『ドキュメント人間劇場』で放映したもの。格差が広がり、人のリアルな触れ合いが減る今という時代に、こんな居酒屋があったということを知ってもらい、今も根強くいる『あさひや』ファンに懐かしい風景を見てほしいという思いからイベントを開いた」と経緯を話す。

 イベントに参加した元「あさひや」の常連客の一人は「店を手伝っていた名物スタッフのきよちゃんや青ちゃん、常連客の米屋のタケちゃんなど、懐かしい顔を見て感動した。店内も外観も昭和の風情たっぷり。何よりも、マスターが炭火で丹念に仕上げた焼き鳥、煮込みなどのつまみのおいしさが蘇った。酒もとても良心的な値段で、たくさん食べて飲んでも千円くらい。あの頃の楽しい時間を思い出した」と懐かしむ。

 上映後、ビックリ・バンの社長で監督の藤澤勇夫さんを交えたトークを行い、同じく経堂に暮らした星野稔さん、弥生さん夫妻の人生に密着した新作「東京夫婦善哉」(2022年)も紹介した。

 「東京夫婦善哉では、夫の星野稔さん、愛猫チャロが亡くなるまでの姿も収録している。『あさひや』のドキュメンタリーもマスターが亡くなる数カ月前を取材したものだった。街というものは、人が生まれて暮らす場であると同時に、亡くなり、家族や友人たちに見送られる場所でもある。その深い事実から目を背けずに、これからも経堂の街の人の営みに関わる作品作りとイベントを行いたい」とも。

 東京夫婦善哉は現在、アップリンク吉祥寺などで公開中。

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