ハンドメード作家の委託販売ショップ「ギャラリーAGITO(アジト)」(世田谷区桜丘2)を経営するIVORYが、世田谷区立桜丘中学校の園芸部とコラボした「モヤっと煎餅 せたがや育ちの青じそ」を9月1日から販売している。
商品名には育児や仕事、社会への漠然としたモヤモヤを抱えながら毎日を送るママたちへの思いを込めた。ハンドメード作家の支援やママ雇用推進を事業の中心に置く同社の藤原祥子社長が、「世田谷ならではの味を作りたい」と約2年かけて考案した一品で、原価が抑えられ旬の季節に展開できる青ジソに着目した。
区内の農家が育てた青ジソと、同部が学校で栽培した青ジソをブレンドし、塩と共に仕上げた。25グラム=330円、30グラム=350円、60グラム=550円の3種類を期間限定で用意する。
コラボ先となった桜丘中学校の園芸部は、創設からまだ2年目の新しい部活。顧問の藤原哲也先生が地域連携ボランティア活動に力を入れており、地域での草取りや神社の祭りへの参加、農大での野菜販売、子ども食堂への野菜寄付など、多彩な活動で全国表彰を受ける実績を持つ。今回は部員たちが育てた青ジソを原料として商品化され、部員自らが近隣店舗に営業に回るなど、販売の現場にも関わっている。「自分たちが水やりをしていたものが製品になって売られるという体験が、子どもたちの成長につながれば」と話す。
売り上げの一部は、地域の商店街に寄付する。商店街の高齢化や担い手不足を地域課題として感じていた藤原社長が、「子育てには商店街の見守りが不可欠」という思いからプロジェクトに組み込んだ。販売は世田谷区内のスーパーや個店のほか、東京農業大学の学園祭でも予定している。
販売期間は2~3カ月を見込む。