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「経堂・ちとふなこども将棋教室」が指し初め式 天租神社に隣接するアトリエで

指し初め式の様子。奥の左手が高野秀行六段

指し初め式の様子。奥の左手が高野秀行六段

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 経堂の鎮守の社「天租神社」に隣接する一角にある「経堂アトリエ」(世田谷区経堂4、TEL 03-4285-1073)で1月8日、経堂在住の棋士・高野秀行六段による「経堂・ちとふなこども将棋教室」のイベント「指し初め式」が開かれた。

指し初め式に参加した小学生の手もと

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 高野さんは次世代の育成に早くから関心を持ち、2008(平成20)年に「経堂こども将棋教室」(2021年に現在の名称に変更)を始め、「こどもをぐんぐん伸ばす『将棋思考』」(ワニプラス)、「将棋の駒は なぜ歩が金になるの?」(少年写真新聞社)などの子ども向けの著書もある。

 高野さんは「藤井聡太さんの活躍の影響もあり、ここ数年、子どもたちに将棋を習わせようとする親御さんが増えたが、将棋を学ぶ上で一番大切なのが、『お願いします』に始まって『ありがとうございました』、そして『負けました』と自分で言わなければならないあいさつの部分。新年に思いを新たにすることも重要で、プロの世界では毎年1月5日、東京では、千駄ヶ谷の将棋会館に隣接する鳩森神社の『将棋堂』で新年の祈とうが行われ、その後、会館に戻り、一人一手ずつの指し初めを行う。経堂・ちとふなこども将棋教室でも、それに倣い『指し初め式』を行ったが、子どもたちのやる気を新年から感じることができて良かった」と振り返る。

 今回のイベントは、世田谷区の「せたがや元気出せArtsプログラム」に採択され行われた。

 当日は感染対策を取りながら行った。付き添いの保護者は1階の庭に隣接したカフェスペースで待機した。

 「将棋を指すだけでなく、こうした行事を体験することも将棋をより深く知るきっかけになると思う。引き続き指導に力を入れて世田谷区内の将棋文化の裾野を広げ、レベルを高めていきたい」とも。

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