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経堂駅北口で「カリキュラマシーン」本の出版イベント 当時のスタッフも参加

「カリキュラマシーン」について語るいなだゆかりさん

「カリキュラマシーン」について語るいなだゆかりさん

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 デザイナーのいなだゆかりさんが仲間と運営する「平成カリキュラマシーン研究会」が12月22日、今年6月に発売された「カリキュラマシーン大解剖」(彩流社)の出版記念トークイベントを経堂駅北口の「さばのゆ」(世田谷区経堂2)で行った。

「カリキュラマシーン大解剖」

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 「カリキュラマシーン」は、1974年4月1日から1978年3月31日までの間、日本テレビ系列局で放送されていた日本テレビ製作の教育番組。「国語」と「算数」の基礎を、ナンセンスなコントやコミックソング、ギャグアニメなどを使って教える斬新な手法で当時の小学生たちの心をつかんだ。制作メンバーの多くは、1969年10月7日から1971年3月30日までの間に放送されたギャグ番組「ゲバゲバ90分」の参加者だったことでも知られる。

 いなださんは「子どもの頃にテレビで観た時の衝撃を忘れられないまま大人になっていた。たまたま縁があり、2008年、経堂の居酒屋二階で『カリキュラマシーン』のイベントが開催され、制作ディレクターの宮島将郎さんが参加していると知った。その後、何度かイベントに参加した後、この番組の素晴らしさを後世に残したくて、仲間と一緒に『平成カリキュラマシーン研究会』を立ち上げ、2012年9月、経堂のさばのゆで私たち主催のイベントを初めて開催。その後、さまざまな番組関係者をゲストに招いて、番組の作り方、当時のエピソードなど10回以上に渡って聞き、トークの内容を中心に情報を整理して一冊にまとめた。コロナの関係で出版から半年が経ったが、イベントができてよかった」と、経緯を話す。

 当日は、同研究会のメンバー、同番組のファン以外に、番組制作に参加したプロデューサーの仁科俊介さん、ディレクターの齋藤太朗さん、宮島将郎さんも参加。当時の番組制作の裏話を披露した。

 「10年もかかったが、イベントを重ねて本の構想を練るうちに、番組のタイトルにもなっているカリキュラムが、とてもメソッドのしっかりした教育的なものだとわかった。だからDVDを繰り返し何度も見ても、今でも楽しめる。450ページを超える分厚い一冊となったが、当時のカリキュラムや台本、譜面など、珍し資料も掲載している。コンテンツ制作に関わる人のためになると思うので、ひとりでも多くの人に読んでほしい」とも。

 定価は3,300円。

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