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経堂駅北口の「ゆうらん古書店」が創業3カ月に 地元のつながりに支えられ

「ゆうらん古書店」の外観

「ゆうらん古書店」の外観

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 経堂駅北口から徒歩4分、経堂西通り商店会の「ゆうらん古書店」(経堂2、TEL 03-6413-5833)がオープンして3カ月がたった。

ゆうらん古書店の書棚

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 店主の今村亮太さんは佐賀県出身。20年前、大学進学をきっかけに上京、学生時代は川崎市生田在住だったが、社会人になり経堂に引っ越し、経堂の古本文化と出会った。

 今村さんは「子どもの頃から本が好きだったので、学生時代は下北沢などの古本屋に通った。社会人になってから経堂に引っ越すと、商店街に遠藤書店や大河堂書店などの老舗の素敵な古本屋があり、勤め帰りや休日の散歩の途中など、日々の生活の中に古本屋がある楽しさを知った」と、振り返る。

 その後、今村さんは、出版社や図書館などで働いた後、西荻窪の「古書 音羽館」で修行を開始。5年後に独立。同店を立ち上げた。

 「古本屋の仕事は師匠である音羽館の広瀬さんに教えてもらったが、経堂での店のオープンは、15、6年ほど通っている、大声で話す客がいない静かなダイニングバー太田尻家のおかげが大きい。店の内装は、太田尻家のご夫妻が主となって作ってくれた。ロゴやWEBサイトなどのデザインは、ここのカウンターで長年、隣り合って飲んできた同年代の仲間たちが手がけてくれた。この物件を持つ大家さんを紹介してくれたのも、太田尻家で知り合った『さばのゆ』オーナーの須田さん。経堂のつながりで生まれた古本屋だと思う」

 オープンから3カ月。地元住民からの買取り依頼も増えている。

 「日に日に実感するのは、この辺りは本が好きな人が多いということ。20代の頃に通った遠藤書店や大河堂書店は、今はないが、両店のお客さんだった人たちもうちに来てくれるのが嬉しい。毎日のように散歩の途中に寄って店頭の100円本を買っていく人もいてありがたい。街のパン屋さんのように、地域の皆さんの暮らしと共にある古本屋として長く続けていきたい」とも。

 月曜・火曜定休。買取りなどによる営業日時の変更はSNSで告知する。

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