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経堂・すずらん通りの「パン工房 キムラヤ」が75周年 親子で切り盛り

 経堂・すずらん通りの「パン工房 キムラヤ」(世田谷区宮坂3)が今年、創業75周年を迎えた。3代目店主の山井博幸さんが、2代目で父の勝弘さんと共に日々店を切り盛りしている。

 1951(昭和26)年、初代の山井曽次さんが現在の場所で開業した同店。子どもの頃から店を継ぐことを意識していたという博幸さんは成人式の翌日から店に入り、38年になる。

 14、15年前に店舗を増築し、面積を約2倍に広げた。陳列棚に対して通路を広めに取り、博幸さんは「ベビーカーや車いすのお客さまもそのまま入ってもらって大丈夫ですよと言えるように、というのがおやじの考えだった」と振り返る。

 一番人気は食パン。「たまごサンド」「ポテトサラダサンド」などの総菜パンに使うマヨネーズは自家製。なるべく温かいものを渡したいとの思いから、客が手に取ったパンよりも焼きたてのものがあると、気付いた場合には取り換えを申し出ているという。

 長く店を続ける喜びは、客との日々の会話にあるという。「小学生だったお客さまが大きくなって『結婚したんです』と報告しに来てくれて、しばらくしたらお子さまが生まれていて驚いたり。年配のお客さまに『いつも元気だね』と声をかけると、『そうでもないのよ~』と体調不良の話に花が咲いたり…。日々の営業の合間にちょっとでもお話しできることを、とてもうれしく思っている」と博幸さん。

 75周年については、「特に意識していない。日々精いっぱいに作っているので、変わらず同じようにやっていく」と話す。「あと20年と少し、80歳くらいまではまだまだ頑張りたい」とも。

 営業時間は10時~17時。日曜・月曜・祝日定休。

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