経堂西通り商店会のラーメン店「ウチデノコヅチ」(世田谷区経堂3)が10月7日から、水曜限定で黒いまぜそば「大黒天(だいこくてん)」を提供している。店主の樋口直樹さんが、焦がしニンニクを使った黒マー油のまぜそばとして考案した。
同店は複数のまぜそばを用意しており、その中でもニンニクを強く効かせた一杯を作りたいと考えたのが開発のきっかけ。黒マー油を使うことにしたのは、熊本地震を受け、「熊本ゆかりのメニューで寄付を呼びかけたい」という思いがあるという。同店は熊本ラーメン店「夢亀ラーメン」の跡に出店しており、黒マー油のベースとなる作り方は前店主から聞き、そこに自己流のアレンジを加えた。
樋口さんは「焦がしニンニクが想像以上においしいと思うので、こういうまぜそばもあるんだと思ってもらえれば」と話す。麺の黒さはマー油ではなく、ホイコーローや酢豚などの中華料理に使うしょうゆをブレンドしたもの。具材は辛みそモヤシ、ナルト、豚バラチャーシュー、生ニラがのり、トッピングは食感を変えるフライドオニオン、マヨネーズと、味変用の魚粉。仕上げにニンニク油を絡める。試作では卵やチーズをのせたこともあったが、味がマイルドになるため外し、「とがらせる方向でまとめた」という。
メニュー名の由来は、既存の魚介豚骨「恵比寿」が漁業の神にちなむことから、今回は黒のイメージから「大黒天」とした。大黒天は打ち出の小槌を持つ神で、店名にもつながる。
提供日を本来の定休日だった水曜に限定しているのは、他のメニューと並行して作るのが難しいため。麺をかき混ぜて粘りを出すまぜそば特有の作り方のため、一杯一杯に集中する時間が必要で「想像以上にオペレーションの負荷が大きい」というが、当面は水曜限定を続ける予定。
熊本への寄付は募金箱ではなく、券売機を使って集めている。その理由について「募金箱だと気付けないことがあるかもしれないが、券売機であれば確実に自分も気付くので、お礼が言える」と話す。
価格は1,300円。水曜日の営業時間は週によって変わる。